夕野かのんの書斎

皆さんこんにちは、夕野かのんです。小説書きます。

ねぇ、お父さん!

 きらきらひかる
 おそらのほしよ
 まばたきしては
 みんなをみてる
 きらきらひかる
 おそらのほしよ

 きらきらひかる
 おそらのほしよ
 みんなのうた
 とどくといいな
 きらきらひかる
 おそらのほしよ

 きらきらひかる
 おそらのほしよ
 まばたきしては
 みんなをみてる
 きらきらひかる
 おそらのほしよ

     ☆

 私は「きらきら星」が嫌いだ。何故なら、お星様の曲だ、と思っていたのに、実際は、恋の歌で、娘が母親にその想いを伝えよう、としている曲なのだ、と知ったからだ。
 私には母親がいない。何故か、は知らない。ただ、私の記憶の中にある、私の人生には、母親、と言うキャラクターは存在せず、親、と聞けば、お父さんしか思い付かないのだ。
 だ、と言うのに、この曲には、「親」ではなく、「母親」が登場する。私の知らない存在。私には関係のない存在。皆にはいて、私にはいない存在。
 正直、差別ではないか、と思った。
 母親のいない私には、恋の相談相手はいない、みたいな。母親のいない私には、恋する資格はない、みたいな。
 そんなこと、有り得ない話だ、とは解っている。馬鹿げている、とも判っている。ただ、今の私には、少し、受け入れるスペースがなかっただけ。

     ☆

 Twinkle, twinkle, little star,
 How I wonder what you are
 Up, above the world, so high,
 Like a diamond in the sky.
 Twinkle, twinkle, little star,
 How I wonder what you are

 When the blazing sun is gone,
 When he nothing shines upon
 Then you show your little light,
 Twinkle, twinkle, all the night.
 Twinkle, twinkle, little star
 How I wonder what you are

 Then the traveller in the dark,
 Thenk you for your tiny spark,
 He could not see which way to go!
 If you did not twinkle so.
 Twinkle, twinkle, little star,
 How I wonder what you are

 In the dark blue sky your keep,
 And often through my curtains peep,
 For you never shut your eye,
 Thill the sun is in the sky.
 Twinkle, twinkle, little star,
 How I wonder what you are

 As your bright and tiny spark,
 Lights the traveller in the spark,
 Though I know not what you are,
 Twinkle, twinkle, little star.
 Twinkle, twinkle, little star,
 How I wonder what you are

     ☆

 私は「きらきら星」が嫌いだった。何故なら、お星様の曲だ、と思っていたのに、実際は、恋の歌で、娘が母親にその想いを伝えよう、としている曲なのだ、と知ったからだ。
 今では、好きか嫌いか、と聞かれると、どちらか決めようがなく、少し困ってしまう。強いて言うなら、好き、なのかもしれない。きっとこれは、特別、この曲のことが好きな人ではない限り、殆どの人が、同じ答えを出すのではないか、と思う。
 この曲の女の子は、恋の悩みを母親に打ち明けたかったのだろう。この子が、恋の悩みを、友人に打ち明けたければ、友人に、お父さんに打ち明けたければ、お父さんに、それぞれ打ち明けて、曲の旋律は同じまま、曲名の「母親」部分だけが、それぞれに変わっていただろう。
 で、あれば、私だって、曲名の「母親」部分だけでも、変えて良い筈だ。私は、母親、と言う存在は知らず、打ち明けたい人が別にいる。充分ではないか。脳内で、曲名を変えよう。曲の背景を変えよう。私だって、恋する資格はある筈だ!

 言葉はLikeのようで、Likeである、と最近思う。
 動詞のLike。
 形容詞のLike。
 直接的。
 婉曲的。
 以前、言葉のままに受け取り、嫌いになってしまった曲がある。その曲には、一つも、落ち度なんてない。ただ、私が、ちょっとだけ、考え方を、捉え方を、変えればよかっただけ。ただ、それだけ。
 言葉はLikeのようで、Likeである。